シミの原因や種類について

皆さん、お元気ですか?ココトピブログです♪
ここ数年、皮膚科でシミ取りを希望される患者さんが多いと聞いています。シミにもレーザーでとれるもの、レーザーではかえって悪化してしまうもの、(肝斑)、内服を必要とするものなど、シミのできる要因や種類によって治療方法はさまざまです。すぐレーザーでとれると思われている方が多いのも事実です。シミの解決は自分のシミの原因や種類を把握することから始まります。正しい知識を持って頂くために、今回はシミのできる要因やメカニズム、種類、ケア方法についてお話ししていきます♪

(シミのできる要因)Ⓐ 紫外線 Ⓑ 皮膚刺激 © 油分の多い化粧品 Ⓓ ストレスやホルモン異常・遺伝
(シミのできるメカニズム)上記のような要因により皮膚細胞が傷つけられると、新しい細胞の生成に異常をきたします。そこで、表皮の一番下の基底層にあるメラノサイト(色素生産細胞)が表皮細胞内にメラニンを帽子状に被いDNAを守ります。このメラニン色素は、もともとチロシンという物質で無色ですが、紫外線などの要因によりチロシナーゼという酸素が活性化することによって褐色のメラニンに変化していきます。通常は肌のターンオーバーとともにはがれ落ちていきますが、急激に増えたメラニンは処理しきれず、表面に沈着し、シミとなってしまうのです...

(シミの種類)①メラノサイトの異常が原因のシミ
□ 肝斑 かんぱん 最近テレビCMでよく耳にしますので、ご存知の方も多いと思います。30~40歳代の女性に生じることが多い顔面の左右対称性のシミです。ホルモン異常などにようるメラノサイトの活性化が主な原因とされ、また長年にわたる洗顔の際にゴシゴシ洗う皮膚刺激が悪化の大きな要因とも考えられています。レーザーでの治療はかえって悪化することも多く、ビタミンCとトラネキサム酸の内服でメラニン産生を抑えます。トレチノイン療法やビタミンCイオン導入との併用も有効です。

□ 雀卵斑 じゃくらんはん (ソバカス) 幼少期より出現し両頬から鼻の周りに多く見られるシミです。多くは家族内での遺伝性が強く、メラノサイトの活性化によりメラニンが増加していきます。レーザーでの治療が有効です。

②角質細胞の異常が原因のシミ
□ 老人性色素斑 ろうじんせいしきそはん 40歳代以降から日光の当たる部位に多発する老化からくるシミです。メラニンが表皮で厚くなり蓄積した状態で、この異常な細胞をレーザーで破壊し、正常な細胞の生成を促します。

□ 脂漏性角化症 しろうせいかっかしょう 高齢者に多く見られるいぼ状の盛り上がりをもったシミです。前記の通りレーザーが有効です。

③炎症後色素沈着が原因のシミ 
色素沈着型接触皮膚炎・香粧品によるかぶれ・固定薬疹などがあり、炎症を起こした部位に色素沈着します。炎症原因を除去すれば数ヶ月で改善がみられ、外用剤・レーザー・ビタミンCイオン導入などで早期改善も期待できます。

        ((多くの方が、① ② ③ が混在しています。))
                   ⇓
レーザー治療や外用剤以外にも、還元作用と酸素阻害作用をもつビタミンCやビタミンC誘導体を日常的にしようし、シミのケアをすることが大切です。

(シミの予防が一番大切です。)
シミは加齢とともにに増加傾向にありますが、若年層のメイク・日焼けが当たり前になっている現在、肌を酷使した結果、残念ながら老化を早めてしまいシミを訴える若者が増えています。過剰に作られたシミは改善に時間がかかります。シミ予防と早期ケアが何より大切です。シミのケアはメラニン生成を抑制するもの、できてしまったメラニンの排泄を促すものに分けられます。これからの夏に向けて、まずはシミのもとであるメラニンを過剰に作らせない予防から始めましょう。ここで注目して欲しいのは、市販のUVカットに使用されている成分がかえって皮膚に悪影響をもたらし、その結果シミを招いているケースも多いため、皮膚に有害でない製品の使用が大切です。クレンジング・洗顔・マッサージなどで肌をゴシゴシ擦らないように、できる限り日常生活における皮膚の刺激を減らすことも、とても重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました